2012年5月25日金曜日

眠らずに必死に勉強するほど点数はとれない!


前回の宿題を一般に公開するのは嫌だというご家族から
メールをいただきました。

ですから、どうしてもという場合は公開せず、
メールでもかまわないことにしようかと思いました。

ただ、このブログではいろんな方に意見を見ていただき、
自分の考えを深めていただきたいとも考えています。

ぜひ、あなたのご意見をアップしてください。
それが、このブログを読んでくださっている方に
必ず役に立ちます。また、あなたも読んで役立ててください。


ところで、前回の話からすこしそれますが、睡眠と記憶と試験勉強の
話をしたいと思います。何と言っても明日から中間テストですからね。


試験のときに睡眠時間を削って勉強しているのをみると、どんな感じを受けますか?


何となく、「おっ、がんばってるな!」っと思ってしまいませんか?
「日ごろやってないからだ」というケースもあるかもしれませんね。


本人はすごく勉強しているわけですから、勉強している実感が
大きいと思います。

家族も本人ががんばってることですごく安心はできると思うのです。

ところが、答案用紙が帰ってくると「何でこんなに悪いの?」と
思ったことはありませんか?

意外と結果が良くなく、90点以上はあると本人もご家族も思って
いたのに、63点だった、ということは良くあることなのです。

結果が悪かったから、すぐに間違い直しをすれば、できない
ところをできるようにしておけるのですが、だいたい、良くなかった
教科のテストの間違い直しはすぐにはしたくないものです。

その上、試験が返却されてきてから、10日以上も放っておいて
やっとのことで復習をしようとたときには、もうすっかり何も覚えて
なんていません。

だから、試験の復習をしようにもできなくなり、結局、やり直しを
することもやめてしまうことになってしまいます。



こんなことにならないようにするにはどうしたらいいのか、という
ことですが、事前にテストに向けて準備をするのは当然のことです。

その上で、今はテストが近いので、テスト直前の勉強についての
ことをお話しておきたいと思います。

テストの前日は寝る前に、暗記物をしっかりと覚えること、特に、
眠る30分前にどうしても覚えにくいと思う内容を勉強して、
早めに眠ることです。

心理学者K.Mダレンバックと、J.Gジェンキンスのが
1924年に発表した論文には「忘れる」というのは、時間よりは
他の精神活動による「干渉」だと書かれていました。

これはたいへん有名な話で、「干渉」を起こさないためには睡眠を
とることが確実な方法であることがダレンバックとジェンキンスの
実験からわかったのです。

ところで、脳の中で記憶を作り出すのは「海馬」というところです。
この「海馬」は寝ている間に、脳に入っている情報を整理し
選択するということが、近年の研究でわかっています。

だとしたら、徹夜するなんてことは、「海馬」に記憶の整理を
させず、たくさんの情報を脳に入力することから、たくさん覚えないと
いけないことから考えると、とても非効率だとわかります。

まして、最初に入っている情報(記憶)に後からの情報(記憶)が
「干渉」して、最初の情報を脳から消し去ってしまうのですから、本当に
何をしていることかわかりません。

まさに、睡眠を削って試験勉強したら点数が良くないことは科学的にも
証明されていることになります。

夜遅くまで試験勉強をして、結果の点数が悪くなるくらいなら、
眠る前にしっかりと暗記物を覚えて、しっかり眠って、朝、寝る前に
覚えた暗記物をもう一度確認しておきたいですね。



次回は前回の宿題「子ども達の立場から考えた中間テスト」について、
あなたと一緒に考えていこうと思います。



(今日の宿題)
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