2012年6月27日水曜日

ノートまとめをしたい

長い間、塾で教えていると、お母様方から
「どうしたら子どもが勉強するようになるか?」と
いうお問い合わせをいただくことが多いです。

生徒が勉強しないのは、当然、勉強したくないからに
ほかなりません。

では、全くする気はないのかというと、そんなことは
ないのです。いざ、テスト3日前とかになると、猛烈に
焦りだして、イライラ、イライラするのです。

そこに提出物があるのですから、イライラもピーク
です。その様子を見ていて、お母様もイライラして
けんかになる。身に覚えがありませんか?

子どもはお母様に何かを言われることは、たいへん
嫌がります。特に叱られる、怒られるのは大嫌いです。


塾でも小学生の生徒に、最も嫌いなことは何?って
聞いたところ、全員が


「お母さんに怒られること!」


と大声で言いました。そのくらい嫌いなのです。



中学生になったといっても、その気持ちはあまり
変わりません。


さて、そこで、今日のテーマです。

感情と行動ということです。


人の行動というのはすべて感情に支配されていると
言われています。意識しているか無意識であるかは
別としても、すべて行動は心の動きです。

前回までのお話で、テスト直前の、本当のギリギリに
なってからノートまとめをする生徒の行動は、お母様方
には理解できないかもしれません。

でも、よく考えてみてください。

なぜ、そうするのか。

もうさすがにお分かりだと思います。


そうです。
そうなんです。


ノートをまとめることは、勉強の一つだと言い返す
ことができるのです。

前回もお話しましたが、ノートをまとめることは、
テスト範囲の整理になることは、間違いありません。

そのことをしているのですから、「私は勉強している!」
と無言でアピールしているようなものです。

ご家族から「勉強しなさい!」と怒られたり、小言を
言われることはありません。

テスト直前であったとしても、ご家族も
「ノートまとめばっかりしていないで、少しは他の
科目の勉強もしなさい!」というのが精一杯だと思います。


ところで、この「ノートまとめ」という行動に走る
生徒のもう一つの気持ちにもお気づきでしょうか?

この「ノートまとめ」を得意科目で必死になる生徒の
無意識に持っている気持ちにも気がついてあげなければ
なりません。

それは、極端に苦手科目があるか、他の科目の今回の
テスト範囲にかなり苦手意識があることがほとんどです。


感情と行動は必ず一致しています。


子どもの行動を変えたければ、感情を無視することは
できません。


テスト直前になって、得意科目の「ノートまとめ」に
逃げ出したら、「苦手科目の勉強をしなさい!」というのは
はっきり言って無駄なんです。

そんなことで、動けるくらいなら、もうとっくに苦手
科目の勉強もしているはずです。

このとき、どうすると良いかは、また、明日、お話
させていただきます。

今日も最後までお読みいただきありがとうございました。

       進学塾TMC池田
       http://tmc-ikeda.com/



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