2012年7月1日日曜日

「ノートまとめ」を強烈な武器にする

「ノートまとめ」という行動に走る生徒には

  「私は勉強している」というアピール

を無意識にしているということは前回お話
させていただきました。


ところで、もう一つの気持ちにもお気づきで
しょうか?というところで前回終わったと思います。

お考えになりましたか?お忙しいとは思うのですが、
お母様方、お父様方も考えて欲しいと思うのです。



こうも言いました。

「子どもの行動を変えたければ、感情を無視することは
できません。」

そうなんです。生徒が抱えている感情をしっかりと
理解して、その感情を持っていることを大切にして
あげて欲しいのです。


たとえそれが

「勉強なんてしたくない」
「勉強するのが嫌い」
「なんで勉強なんてしなくてはいけないのか」
「遊びたい」
「とにかく嫌だ」

という勉強をして良い点数をとることに対して
負の感情、マイナスの感情であったとしても、
それを受け入れてあげていただきたいのです。


テスト直前に「ノートまとめ」にすべてをかける
ような子ども達の多くは、目の前の「テスト」という
現実から逃げたいのです。


言葉では「いい点数を取りたい」と言っていますが、
無意識に逃げ出したいと思っているのです。

でも、目の前の「テスト」という現実は避けがたいもの
なんです。少しでもそのことから逃げたいと思うのは
子ども心には当たり前の反応です。

喜んで勉強をする子どもがいないとは言いません。
しかし、大半の生徒は勉強なんてしたくないと思っています。

マンガを読んで、ゲームをして、友達とメールして
お菓子を食べながらテレビを見て・・・。

中には彼氏や彼女とメールやチャット、電話をずっと
している。

これが子ども達の現実です。子どもですから、そんな
もんなんです。

ところが「テスト」は「点数」という結果が必ず
ついてきます。それは自らどれだけの努力をしたか、と
いうことを突きつけられるのと同じです。


だからがんばればいい、と言うのは簡単です。


でも、考えてみてください。


大人であっても「嫌」なことをやらされて、しかも、
努力をしなければいけなくて、その上、はっきりと
数字で結果が出てくる、としたらどうですか?

楽しいですか?
やりたいと思いますか?
がんばろうなんて考えますか?

考えないですよね。いや、考える方もいらっしゃるかも
しれませんが、考えたくないのが本音ではないですか?



だとしたら、子ども達だって同じなのです。

そこで、子ども達は勉強をしていて、自分の役にも立って
そして、親からも怒られない方法をさがして
「ノートをまとめる」ことに行き着くのです。

この子ども達の心には、

勉強したくない
他の科目の勉強も今はしなくてすむ
お母さんにもお父さんにも文句を言われない、
苦手科目だからどうしてもまとめないとわからない
自分の納得のいくようにできる、  などなど

単純に逃げ出したいだけではなく、複雑な感情があるのです。
ですから、その行動をとめることはできません。しかし、テストの
結果は以前にもお伝えしたとおり、点数はとれないことが多いです。



ではどうしたらいいのでしょうか。



まず、テスト直前は問題演習をするしかありませんので、演習をして
できなかったところだけをまとめるようにするのが、時間の短縮に
なるばかりか、できないところの整理にもなります。


それ以上、ノートまとめに時間はとれないですし、とっていてはいけ
ません。


テストまでに時間があるという場合はどうすればいいかというと、
簡単に言うと、毎日、「ノートまとめ」をすればいいのです。
実は、これ、すごく強烈な武器になります。


このことは、また次回にお伝えしたいと思います。

今日も最後までお読みいただきありがとうございました。
読んでくださっている方に心より感謝申し上げます。
             進学塾TMC池田
             http://tmc-ikeda.com/


0 件のコメント:

コメントを投稿